日経平均は4日続伸、GDPが支え 買い一巡後は上げ幅を縮小
ロイター / 2024年8月15日 15時43分
8月15日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円21銭高の3万6726円64銭と、4日続伸して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円21銭高の3万6726円64銭と、4日続伸して取引を終えた。朝方は小幅安で始まったが、堅調な4―6月期の実質国内総生産(GDP)を受けて、プラス圏に転換した。買い一巡後は上げ幅を縮小した。
日経平均は61円安で始まった後、プラス圏に浮上し、後場に442円高の3万6885円16銭で高値をつけた。買い一巡後は上げ幅を縮小した。日経平均株価は高値をつけた7月11日終値から歴史的下げ幅を記録した5日終値の半値戻し(3万6841円)の水準を場中に一時上回ったが、終値では下回った。
取引時間中の為替がドル安/円高に振れたほか、日経平均は前日までの3営業日で約1600円上昇したため、利益確定売りが出やすかった。きょうは米国で7月の小売売上高が公表されるため、様子見姿勢も強かった。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「GDPでは消費の増加や賃上げの効果が示され、相場のボラティリティーも低下しつつある。日本株に投資しやすい環境が整ってきた」と話す。当面は戻り歩調が続きやすいという。
東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、0.73%高の2600.75ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.73%高の1338.52ポイント。プライム市場の売買代金は4兆4035億1100万円だった。
東証33業種では、銀行、証券、石油・石炭製品、海運など26業種が値上がり、サービス、空運など7業種が値下がりした。底堅いGDPを受けて、景気敏感セクターは総じて強かった。
主力株では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、中外製薬が日経平均を押し上げた。半面、リクルートホールディングス、アドバンテスト、信越化学工業はさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.03%安の592.74ポイントと、7営業日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1018銘柄(61%)、値下がりは577銘柄(35%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36726.64 +284.21 36381.40 36,381.40─36,885.16
TOPIX 2600.75 +18.85 2583.51 2,583.51─2,618.03
プライム市場指数 1338.52 +9.71 1331.53 1,330.38─1,347.40
スタンダード市場指数 1204.80 +5.14 1201.40 1,200.40─1,208.85
グロース市場指数 765.02 +1.15 762.91 760.02─769.26
グロース250指数 592.74 -0.16 591.98 588.81─596.33
東証出来高(万株) 175093 東証売買代金(億円) 44035.11
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