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NY外為市場=ドル堅調、米景気後退懸念が和らぐ ユーロ反落

ロイター / 2024年8月16日 7時3分

8月15日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇を維持し、ユーロは7カ月ぶりの高値から反落した。2016年1月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇を維持し、ユーロは7カ月ぶりの高値から反落した。この日発表された米経済指標を受け景気後退リスクへの懸念は和らぎ、大幅利下げ観測が後退した。

米商務省が発表した7月の小売売上高は前月比1.0%増加し、エコノミスト予想の0.3%増を上回った。

同じくこの日発表された米新規失業保険申請件数は、前週比7000件減の22万7000件とエコノミスト予想(23万5000件)を予想外に下回り、2週連続の減少。労働市場の減速が継続していることが示唆された。

主要通貨に対するドル指数は0.42%高の103.03となり、先週付けた8カ月ぶりの安値102.15から切り返した。

ユーロは対ドルで0.36%安の1.0973ドル。14日には、米国のインフレ指標を背景に今年最高値となる1.10475ドルを付けた。

BNPパリバ・アセット・マネジメントの通貨チームでポートフォリオマネジャーを務めるピーター・バサロ氏は、「今日のデータは、景気後退を回避するには米連邦準備理事会(FRB)が大幅利下げに動かざるを得ないという最近の市場の見方と相反する」と指摘。「市場価格は指標に応じて調整されるため、米国の短期金利はこの日大幅に上昇した」と述べた。

英ポンドは0.17%高の1.2849ドル。英国立統計局(ONS)が発表した2024年第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増加し、市場予想と一致した。

ポンドは対ユーロでも上昇し、0.53%安の0.8538ポンドとなった。

円は対ドルで149.13円。先週は市場混乱を背景に、7カ月ぶりの高値となる141.675円を付けていた。

CMEフェドウオッチによると、一連の米経済指標を受け、次回の9月会合で利下げが決定される確率は、25bpについては74.5%、50bpでは25.5%となった。

ドル/円 NY終値 149.27/149.29

始値 147.22

高値 149.39

安値 147.19

ユーロ/ドル NY終値 1.0971/1.0973

始値 1.1010

高値 1.1013

安値 1.0950

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