英、中国製ＥＶへの追加関税導入の計画ない＝ビジネス貿易相

　１０月１４日、 英国のレイノルズ・ビジネス貿易相は同国が欧州連合（ＥＵ）に追随して、中国から輸入された電気自動車（ＥＶ）に追加関税を導入する計画はないと語った。写真は北京のEV充電施設で２月撮影（２０２４年　ロイター/Florence Lo）

[ロンドン　１４日　ロイター] - 英国のレイノルズ・ビジネス貿易相は１４日、同国が欧州連合（ＥＵ）に追随して、中国から輸入された電気自動車（ＥＶ）に追加関税を導入する計画はないと語った。

国際投資サミットの会場で記者団に対して「私は課税の適用を推奨する権限を持っている」と説明した上で、「綿密な分析を続けている。ただ、わが国の業界は（ＥＵとは）異なり、これまでのところ当局に関税適用を要請していない」と語った。

中国ＥＶメーカーが中国政府から不当な補助金を受けているとしてＥＵ欧州委員会は今月、対抗策として中国製ＥＶに最大４５％の関税を適用することを僅差の賛成多数で採決した。

レイノルズ氏は英自動車業界から貿易救済当局に苦情を寄せられたことはないとし、関税の適用でＥＵと同調しない方針を示した。その上で、英メーカーにとって繁栄する開かれた輸出市場にすることが最大の関心事だと強調した。