サハラ以南の成長予想、今年3％に下方修正 スーダン内戦で＝世銀

　１０月１４日、世界銀行は公表した最新のアフリカ地域経済見通しで、サハラ以南地域の今年の経済成長率予想を３．４％から３％に下方修正した。写真はインドネシア・バリ島のヌサドゥアで２０１８年１０月撮影（２０２４　ロイター／Johannes P. Christo）

Duncan Miriri

[ナイロビ １４日 ロイター] - 世界銀行は１４日に公表した最新のアフリカ地域経済見通しで、サハラ以南地域の今年の経済成長率予想を３．４％から３％に下方修正した。内戦によるスーダン経済の破壊を主な理由に挙げた。

ただ、民間消費と投資の増加で昨年の２．４％を大きく上回ると指摘した。

一方、来年の成長率は３．９％と予想し、従来の３．８％から上方修正。多くの国でインフレが緩和すれば、高水準にある金利を引き下げられるようになるとの見通しを示した。

ただ成長予測には依然、武力紛争のほか、干ばつ、洪水、サイクロンなどの気象現象による深刻なリスクが伴っていると指摘。スーダン経済壊滅や食糧危機、広範囲な避難を引き起こした内戦がなければ、２０２４年の地域経済成長率は０．５％ポイント高くなっていたとの見解を示した。