ハリス氏、トランプ氏の「内なる敵」発言を非難 激戦州集会で

　１０月１４日、米大統領選の民主党候補ハリス副大統領（写真）は、激戦州の東部ペンシルベニアで集会を開き、共和党候補トランプ前大統領が米国の「内なる敵」への軍事力行使を示唆したことを非難した。写真は米ペンシルベニア州 で撮影（２０２４　ロイター／Evelyn Hockstein）

Jeff Mason　Gabriella Borter

[エリー（米ペンシルベニア州） １４日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は１４日、激戦州の東部ペンシルベニアで集会を開き、共和党候補トランプ前大統領が米国の「内なる敵」への軍事力行使を示唆したことを非難した。

ハリス氏は、トランプ氏が支持者らに「あの人たちは内なる敵で、ロシアよりも危険だ」と語る映像を集会で流し、「トランプ氏が再選されれば米国にとって大きなリスクとなる。トランプ氏は不安定さを増している」と訴えた。

トランプ氏が自分に賛同しない者を敵だと考えているため危険だと指摘した。

トランプ氏は最近の集会で、外国の敵よりも危険な内部の敵に直面していると示唆している。

トランプ氏は１３日、ＦＯＸニュースの番組で、投票日当日に混乱が起きると思うかと聞かれ、市民に対して軍が武力を行使する可能性に言及した。

トランプ氏は「より大きな問題は内部の敵だと思う。米国には非常に悪い人々や病んだ人々、極左の狂った人々もいる」と指摘。

混乱が起きてはならないため、「必要であれば州兵、いざとなれば軍によって容易に対処できるはずだ」と述べた。

ハリス氏がペンシルベニア州を訪問するのは民主党候補になった７月以降１０回目。この日は黒人経営のコーヒーショップにも立ち寄り、黒人男性たちと座談会を行った。

黒人男性を対象とした新たな政策案も発表した。ハリス陣営は黒人有権者からの支持が低下していることを懸念している。