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年内1─2回の利下げが妥当、インフレ予測通りなら=米SF連銀総裁

ロイター / 2024年10月16日 7時21分

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は15日、インフレが予想通りに低下すれば、米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性があると述べた。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は15日、インフレが予想通りに低下すれば、米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性があると述べた。

ニューヨーク大学で開かれたイベントに際して「今年中に1回か2回の(利下げは)妥当なことだと思う」とコメント。現在の水準からの利下げ余地はかなりあるとの見方を示したが、政策変更は経済指標次第だとも述べた。   

FRBの利下げ政策の終点については「落ち着くところまではまだ遠い。われわれが行うべき決断は、中立金利に向けてどれだけ早く調整するかということだ」とした。中立金利は最近の水準よりも高くなる可能性が高く、3%前後になる可能性があるとの認識を示した。   

金融機関の問題を巡っては、概してほとんどの銀行は金利リスクを監視しているとしながらも、以前よりもかなり早く危機に陥る可能性もあると指摘。「取り付け騒ぎは今や非常に短期間で起こり得る」とし、当局はそれに備え警戒する必要があると述べた。

デイリー氏は講演後記者団に対し、短期的な市場のシグナルを注視しているとし、コロナ禍中やその直後にFRBが買い入れた債券の売却を終了させる根拠はまだ見当たらないと語った。量的引き締めについて「現時点では、これが直ちに変更される必要があるという兆候は見られない」と述べた。

また、インフレ圧力が大幅に低下し、雇用市場がより持続可能な軌道にあることから「経済は明らかに好転している」と述べ、「我々の目標に対するリスクは今や均衡している」と説明した。

現在4.1%の失業率は長期平均と同水準で、労働市場の状況はコロナ禍が始まる前の水準に近づいていると指摘。雇用市場は「もはやインフレ圧力の大きな要因ではない」と述べた。

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