米国株式市場＝反落、半導体・石油株が安い

米国株式市場は反落して取引を終えた。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

［ニューヨーク　１５日　ロイター］ - 米国株式市場は反落して取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合が下落を主導した。需要低迷への懸念から半導体株が売られたほか、原油価格の下落に伴いエネルギー株も下げた。

ユナイテッドヘルス・グループが８％安となった。２０２５年の利益見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。

前日終値で過去最高値を記録したエヌビディアは４．７％安。米政府がエヌビディアなど米企業の人工知能（ＡＩ）向け半導体について国ごとの輸出規制を検討していると伝わったことに圧迫された。

オランダの半導体製造装置大手ＡＳＭＬホールディングが決算発表で低調な売上高見通しを示し、半導体株に売りが広がった。ＡＳＭＬの米上場株は１６％安。フィラデルフィア半導体指数は５．３％安と、９月初旬以来最大の下げとなった。

チャールズ・シュワブのシニア投資ストラテジスト、ケビン・ゴードン氏は「半導体に多くのストレスが集中しているようだ。これがテクノロジー部門全体に下押し圧力をかけている」と述べた。

ただ「広範囲にわたる下落ではない」とし、この日に売られた銘柄はそれまで好調だった銘柄だとし、「大型株が指数を押し下げていることを示している」と語った。

エネルギー株指数は３％安。イスラエルがイランの核施設や石油施設を攻撃しないとの報道を受けて供給途絶の懸念が和らぎ、原油価格が下げたことが背景。

金融セクターでは、第３・四半期決算は予想を上回ったバンク・オブ・アメリカが０．５％高。チャールズ・シュワブも決算を好感して６％上昇した。一方、シティグループは決算がまちまちとなり、５％下落した。

ハイテク株が売られる中、アップルは１．１％高。一時過去最高値を付けた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を１．０１対１の比率で上回った。ナスダックでも１．０５対１で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１２８億５０００万株。直近２０営業日の平均は１２１億５０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 42740.42 -324.80 -0.75 43240.17 43277.78 42703.17

前営業日終値 43065.22

ナスダック総合 18315.59 -187.10 -1.01 18515.97 18564.25 18252.52

前営業日終値 18502.69

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5815.26 -44.59 -0.76 5866.74 5870.36 5804.48

前営業日終値 5859.85

ダウ輸送株２０種 16248.19 -101.32 -0.62

ダウ公共株１５種 1050.85 +9.21 +0.88

フィラデルフィア半導体 5145.21 -287.00 -5.28

ＶＩＸ指数 20.64 +0.94 +4.77

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1583.51 +3.20 +0.20

Ｓ＆Ｐ素材 608.32 -0.21 -0.03

Ｓ＆Ｐ工業 1168.18 -8.75 -0.74

Ｓ＆Ｐ主要消費財 885.24 +5.67 +0.64

Ｓ＆Ｐ金融 779.86 +2.01 +0.26

Ｓ＆Ｐ不動産 277.60 +3.38 +1.23

Ｓ＆Ｐエネルギー 691.70 -21.70 -3.04

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1781.62 -22.43 -1.24

Ｓ＆Ｐ通信サービス 316.13 -0.08 -0.03

Ｓ＆Ｐ情報技術 4470.22 -81.41 -1.79

Ｓ＆Ｐ公益事業 409.40 +1.82 +0.45

ＮＹＳＥ出来高 9.88億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39070 - 840 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 38955 - 955 大阪比