NY外為市場=ドル上昇、FRBの緩やかな利下げ継続との観測で
ロイター / 2024年10月16日 6時18分
[ニューヨーク 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対して小幅上昇した。市場で、米連邦準備理事会(FRB)の今後1年半にわたり緩やかなペースでの利下げを実施するという観測が広がる中、2カ月半ぶり高値圏を推移した。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%高の103.26と、前日14日に付けた8月8日以来の高値103.36からそう遠くない水準にある。
コンベラのグローバルマクロストラテジスト、ボリス・コバチェビッチ氏は、「マクロ経済指標が安定して推移する限り、ドル高のトレンドは維持されるだろう」と述べた。
このところ、米指標は経済の堅調さを示唆しているものの、9月のインフレ率が予想を若干上回ったことから、市場ではFRBによる追加大幅利下げへの観測は後退している。
LSEGによると、トレーダーらは11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる確率をほぼ完全に織り込んでおり、金利据え置きの確率はわずか0.2%となっている。
また、年内に計47bp、2025年にはさらに100bpの追加利下げが実施される可能性を織り込んでいる。9月のFOMC前は200bpとみられていた。
ユーロは、1.0882ドルと、8月8日以来の安値を付けた。
英ポンドは1.3068ドルと小幅に上昇した。
英国立統計局(ONS)が発表した6─8月期の賃金上昇率(ボーナスを除くベース)は前年同期比4.9%となり、2022年6月までの3カ月以来、約2年ぶりの低水準となり、求人数も引き続き減少した。これを受け、イングランド銀行(英中央銀行)が来月の会合で利下げに動くとの観測が強まった。
ドルは対円で0.4%安の149.25円。ただ、月初来でドルは対円で3.8%上昇している。
ドルはノルウェークローネに対して0.3%高の1ドル=10.827クローネ。一方、ドルはカナダドルに対しては横ばいで推移し、1米ドル=1.3792カナダドルとなった。
豪ドル/米ドルは0.4%安の0.6701米ドル、ニュージーランドドルは0.3%安の0.6078米ドルとなった。
オンショアおよびオフショア取引で、中国人民元は対ドルで1カ月ぶりの安値を付けた。
ドル/円 NY終値 149.19/149.21
始値 149.14
高値 149.54
安値 148.95
ユーロ/ドル NY終値 1.0890/1.0892
始値 1.0902
高値 1.0916
安値 1.0883
この記事に関連するニュース
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
3SKY-HIが「上司には無邪気さが必要」と語る真意 若手部下とのコミュニケーションの極意とは
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
-
42025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
-
5子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください