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マレーシア第3四半期GDP、前年比+5.3%に減速 石油・ガス低迷

ロイター / 2024年11月15日 18時3分

マレーシア政府・中央銀行が15日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増で、第2・四半期の5.9%増から減速した。写真はクアラルンプールで建築中のオフィスビル。2020年撮影(2024年 ロイター/Lim Huey Teng)

Danial Azhar

[クアラルンプール 15日 ロイター] - マレーシア政府・中央銀行が15日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比5.3%増で、第2・四半期の5.9%増から減速した。石油・ガス生産の減少を受けた。

統計局が先月発表した速報値と一致した。

第2・四半期は1年半ぶりの高い伸びを記録していた。

中銀によると、第3・四半期の成長は投資と輸出、家計支出がけん引した。

季節調整済みの前期比では1.8%増。第2・四半期は2.9%増だった。

第3四半期のマレーシアは145億リンギ(32億4000万ドル)の対内直接投資を記録。前四半期の91億リンギから増加した。ただ、生産施設のメンテナンスによる石油・ガス生産の減少がこの拡大を抑制したという。

ラシード中銀総裁は、今後の経済成長について、投資活動の堅調な拡大、輸出の継続的な改善、家計支出の回復がけん引するとの見方を示した。

総合とコアのインフレ率は年初来平均で1.8%で、来年に向けて管理可能な水準を維持する見通し。

ただ、インフレ見通しは政府の政策や商品価格、金融市場の動向の影響を受ける状況が続いている。

政府は今年、ディーゼル、電力、鶏肉に対する補助金を廃止し、来年半ばには輸送用燃料の補助金を一律に削減する予定だ。

多くのアナリストは中銀が少なくとも2026年まで金利を据え置くと予想しているが、キャピタル・エコノミクスは食品と燃料の補助金廃止がインフレを押し上げ、利上げリスクが高まる可能性があると警告している。

中銀は今年に入ってからこれまでの経済成長率は依然として堅調な5.2%だと発表。通年では4.8─5.3%を見込んでいる。25年の成長率は4.5─5.5%と予測している。

また、第3・四半期の通貨リンギの上昇は米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和サイクルへ移行したことが一因と分析。中期的にはマレーシアの経済見通しと改革に支えられるとの見方を示した。

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