仏海外県マヨットに巨大サイクロン、死者数千人の恐れも

１２月１５日、アフリカ東部沖にあるフランス海外県マヨット島に巨大ハリケーンが襲来し、多数の死者が発生したもようだ。写真は同日、マヨット島ラバトワールの被災地で、荷物を持ち避難する男性と救助関係者（２０２４年　ロイター/Chafion Madi）

［パリ／モロニ　１５日　ロイター］ - アフリカ東部沖にあるフランス海外県マヨット島に巨大ハリケーンが襲来し、多数の死者が発生したもようだ。

県知事は１５日に地元テレビ局で「（死者は）数百人に上るのは確実だと思う。場合によっては１０００人、あるいは数千人になるかもしれない」と語った。

このサイクロンは過去９０年余りで最強クラスとされる。風速は一時時速２００キロを超え、家屋や政府機関、病院などに被害が発生した。

マクロン大統領は「私の思いは、最も恐ろしい数時間を過ごし、さまざまなものを失ったマヨットの人々と犠牲者に寄り添っている」とコメントした。

フランス内務省は、現時点で正確な犠牲者数を判定するのは難しいと述べた。

マクロン氏に指名されて就任したばかりのバイル首相にとっては、サイクロン被害への対応が早速課題となりそうだ。