米国務長官候補ルビオ氏、承認公聴会で対中強硬姿勢を改めて表明
ロイター / 2025年1月16日 7時46分
1月15日、トランプ次期米大統領が国務長官に指名したマルコ・ルビオ上院議員は上院が開催した指名承認公聴会で、中国依存を脱却して米国の利益を重視する外交政策を推進する必要性を改めて訴えた(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ次期米大統領が国務長官に指名したマルコ・ルビオ上院議員は15日に上院が開催した指名承認公聴会で、中国依存を脱却して米国の利益を重視する外交政策を推進する必要性を改めて訴えた。
ルビオ氏は公聴会の冒頭で、世界は混沌としており秩序回復は容易ではないと警告。「そうした世界と関わっていく上で、強く自信に満ち、自国の利益を最優先に掲げる米国が不可欠だ」と強調した。
対中強硬派として知られるルビオ氏はこの日の発言の大半を対中国政策に割いた。
中国との対峙については、具体的には米国の工業生産力強化を意味すると説明するとともに「われわれが今の道筋を歩み続ければ、10年足らずで米国民が生活する際に重要な製品供給は実質的に全て中国の意向に左右されてしまう。高血圧治療薬から鑑賞できる映画の種類に至るまで、中国に頼らなければならなくなる。そんな結末は受け入れられない」と語った。
またルビオ氏は、台湾が中国の侵攻を抑止するために打ち出している「ハリネズミ防衛戦略」を米国が支援するべきだと主張し、劇的な変化がない限り、2030年までに米国は台湾問題に対処せざるを得なくなるとの見方を示した。
ウクライナの戦争に関しては、ウクライナとロシアの双方が譲歩する形で戦争を終わらせることが必要だと指摘した。
一方米国のイスラエルに対する強力な支持は今後も変わらないと明言。「トランプ(次期)大統領の政権は恐らく米国史上最も親イスラエル的な姿勢を続けると確信を持って言える」と述べた。
上院ではルビオ氏の国務長官指名は肯定的に受け止められており、早ければトランプ氏が大統領に就任する20日にも本会議で指名が承認される見通しだ。
この記事に関連するニュース
-
ルビオ米国務長官候補、中国による台湾の武力統一に危機感 ウクライナ休戦へ「譲歩必要」
産経ニュース / 2025年1月16日 6時56分
-
中国「最も危険な敵」 国務長官候補、台湾を懸念
共同通信 / 2025年1月16日 6時14分
-
欧州・中東危機、対中が焦点=ルビオ国務長官候補の公聴会―米
時事通信 / 2025年1月16日 0時30分
-
米議会がトランプ政権の人事審査開始 国防長官候補「同盟国や友好国と中国の侵略抑止」
産経ニュース / 2025年1月15日 11時19分
-
外交・安保や通商分野で「対中タカ派」が勢ぞろい=「忠誠」重視で迅速起用―トランプ次期政権の陣容、課題も多く
Record China / 2025年1月3日 17時20分
ランキング
-
1強引手法で支持率急降下の韓国野党、「フェイクニュースのせいだ」と取り締まりの意向
読売新聞 / 2025年1月15日 21時41分
-
2ロス山火事で「火事場泥棒」や犯罪相次ぎ80人以上逮捕、消防士や警察官装った容疑者も
読売新聞 / 2025年1月15日 17時13分
-
3ガザ停戦合意を確認、トランプ氏チームと協力で合意=バイデン氏
ロイター / 2025年1月16日 7時27分
-
4重病、重傷の捕虜25人交換 ウクライナとロシア
共同通信 / 2025年1月16日 5時41分
-
5グテレス国連事務総長、ガザ停戦合意を歓迎「重要な第一歩」 人道支援拡大を用意
産経ニュース / 2025年1月16日 9時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください