米テキサス州の郡、テスラの新工場誘致に向け税優遇策を決定
ロイター / 2020年7月15日 11時9分
7月15日、米テキサス州の州都オースティンを含むトラビス郡は14日、電気自動車(EV)大手テスラが計画する総工費11億ドルの組み立て工場の誘致に向け、同郡地域が建設地に選ばれれば1470万ドル以上の税優遇策を提供することを決めた。ロサンゼルスで9日撮影(2020年 ロイター/Lucy Nicholson)
[14日 ロイター] - 米テキサス州の州都オースティンを含むトラビス郡は14日、電気自動車(EV)大手テスラ
郡政委員会が採決を行い、賛成多数で決まった。
建設候補地がある同郡地域のデル・バリ学区は先週、5000万ドルの優遇策を承認しており、今回決定した分と合わせると税優遇策は6500万ドル近くに上る。
新工場ではスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」と未来志向の「サイバートラック」を組み立てる予定で、テキサスはオクラホマ州と誘致合戦を繰り広げている。今回の決定でテキサスが一歩前進した格好だ。
テスラはコメントの求めに応じていない。
同社は現在、カリフォルニア州に米国内で唯一の完成車の組み立て工場を持ち、米南西部で早ければ今年第3・四半期に2番目の大規模工場を着工する考えを示している。
テスラはこれまでに、トラビス郡に対し、工場を建設する見返りとして、不動産税の80%の払い戻しを10年間続け、その後の10年間は65%を還付するよう要求。最初の10年の還付額は1470万ドルとなる。
テスラは新工場によって5000人の雇用が生まれ、その大半が低技能の職になるとしている。平均年間給与は約4万7000ドルとしており、トラビス郡の厚生部門は給与水準としては低いと見なしている。
*内容を追加します。
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