中国、ＮＡＴＯに「中国脅威説」の停止求める

中国の欧州連合（ＥＵ）代表部は１５日、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）に対し、「中国脅威説」を誇張するのをやめるよう訴えた。写真はブリュッセルでの首脳会議の後、記念撮影をするＮＡＴＯ首脳。今年６月１４日に撮影。（２０２１年　ロイター／Kevin Lamarque）

［北京　１５日　ロイター］ - 中国の欧州連合（ＥＵ）代表部は１５日、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）に対し、「中国脅威説」を誇張するのをやめるよう訴えた。

ＮＡＴＯは１４日の首脳会議後の共同声明で、中国が安全保障上のシステミックリスクをもたらしているとし、中国の軍事的野心に対抗する姿勢を表明。中国の覇権主義と軍事拡大に対抗するようＮＡＴＯ首脳に呼び掛けたバイデン米大統領の外交的な勝利となった。

これに対し、中国のＥＵ代表部はウェブサイトで、ＮＡＴＯの声明は中国の平和的発展に対する中傷であり、国際情勢を見誤り、「冷戦の思考」を示していると指摘。中国は常に平和的な発展を目指しており、誰に対しても「システミックな挑戦」をしないが、もし誰かが中国にそれを仕掛けるならば、静観しないと表明した。