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コメルツ銀行、23年通期は15年ぶり大幅黒字 金利上昇が寄与

ロイター / 2024年2月15日 16時30分

 2月15日 ドイツのコメルツ銀行が15日発表した2023年通期決算は前年比55%の増益となり、過去15年で最大の黒字を計上した。写真はコメルツ銀行のロゴで、2023年2月に独フランクフルトで撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行が15日発表した2023年通期決算は前年比55%の増益となり、過去15年で最大の黒字を計上した。

金利上昇が寄与した。24年も増益を目指す方針を示した。ただ、景気低迷が「引き続き課題になる」とも指摘した。

通期の純利益は22億2400万ユーロ(23億9000万ドル)。前年の14億3500万ユーロから増加し、予想の21億9100万ユーロを上回った。

同行は過去3年間、大半の期間にわたって大規模な事業再編を進め、利益回復のため従業員と支店網を削減した。

他の多くの銀行と同様、金利上昇が寄与した。第4・四半期の純金利収入は8.5%増の21億2600万ユーロ。予想の20億8100万ユーロを上回った。

ドイツは過去数十年で最悪の不動産危機に見舞われている。商業用不動産ローンへのエクスポージャーは90億ユーロ。うち4%前後は不良債権という。同行は今後こうした融資に慎重になると表明。「非食品小売り部門で強く抑制する」と述べた。

第4・四半期の純利益は16%減の3億9500万ユーロ。同行がまとめた市場予想の3億6100万ユーロを上回った。

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