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米、ロシアのサイバースパイ網遮断 世界各地で機器乗っ取り

ロイター / 2024年2月16日 8時6分

 米司法省は2月15日、ロシア情報機関の管理下にある、世界各地のネットワーク機器をマルウエア(悪意あるソフト)に感染させて構築したハッキングのネットワークを無力化したと発表した。2022年8月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Christopher Bing

[ワシントン 15日 ロイター] - 米司法省は15日、ロシア情報機関の管理下にある、世界各地のネットワーク機器をマルウエア(悪意あるソフト)に感染させて構築したハッキングのネットワークを無力化したと発表した。

米連邦捜査局(FBI)が裁判所の許可を得て、今年1月にロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が構築した「世界的なサイバースパイの基盤」を無力化したという。

ガーランド司法長官は同省が「米国や、ウクライナを含む同盟国に対するロシア政府のサイバー活動を阻止する取り組みを加速させている」と強調。

オルセン司法次官補はロシアのウクライナ侵攻開始以降、同国情報機関が「侵略行為を進める」ために用いる主要な手段を遮断したのはこれが3度目だと述べた。

世界各地のルーターをマルウエアに感染して「ボットネット」と呼ばれるネットワークを構成し、さらなるサイバー攻撃に利用可能にした。

FBIは感染したルーターにインターネットを通じてコンピューターコードを送り、ファイアウオールを変更してアクセスを遮断。当局は、この措置は一時的なものであり、所有者はソフトをアップデートする必要があると述べた。被害を受けたルーターのほとんどは、小規模オフィスやホームオフィスで使用されていた。

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