台湾鴻海が9.5％急伸、予想上回る決算や強気見通しで

　３月１５日、序盤の台湾株式市場で電子機器の受託生産世界最大手、鴻海精密工業が一時９．５％急伸し、３年ぶり高値を付けた。写真は台湾の新北市で２０２２年１２月撮影（２０２４　ロイター／Annabelle Chih）

[台北 １５日 ロイター] - １５日序盤の台湾株式市場で電子機器の受託生産世界最大手、鴻海精密工業が一時９．５％急伸し、３年ぶり高値を付けた。前日発表した２０２３年第４・四半期の利益が予想を上回ったほか、ＡＩサーバーの需要拡大を背景に今年について強気の見通しを示した。

昨年第４・四半期の純利益は前年比３３％増加。今年は大幅な増収になると予想した。

大和キャピタル・マーケッツのアナリストは「われわれは鴻海がエヌビディアの次世代ＡＩサーバー製品の恩恵を受ける主な企業とみている。ＡＩサーバー組み立て／ラックの受注が増加している」と指摘。今年は利益が前年比１３─２５％増加する可能性があるとの見方を示した。