アリババの通販サイトもＥＵ調査対象に、違法商品流通の可能性で

　３月１５日　欧州連合（ＥＵ）の欧州委員会は１４日、中国アリババの通販サイト「アリエクスプレス」に対し、違法な商品を流通させている可能性があるとして調査を開始した。写真はアリエクスプレスのロゴで、２０２０年７月にモスクワで撮影（２０２４年　ロイター／Evgenia Novozhenina）

Foo Yun Chee

[ブリュッセル １４日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）の欧州委員会は１４日、中国アリババの通販サイト「アリエクスプレス」に対し、違法な商品を流通させている可能性があるとして調査を開始した。ソーシャルメディアのＸ（旧ツイッター）とＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）に続いて３件目となり、巨額の罰金に直面する可能性がある。

ＥＵが新たに施行したデジタルサービス法（ＤＳＡ）の下、アリエクスプレスは超大型オンラインプラットフォーム（ＶＬＯＰ）に指定され、他のテック企業１５社と同様、違法かつ有害なコンテンツへの取り組みを強化する必要がある。

欧州委は昨年１１月、アリエクスプレスに対して情報提供要請書を送付していた。

欧州委当局者は記者団に、アリエクスプレス上で偽薬、不適合食品、効果のないサプリメントといった違法製品が流通している可能性と、それらに対処する効果的な措置が欠如していることを懸念していると述べた。

アリエクスプレスは、事業を展開する市場では全ての規則と規制を順守していると表明。「ＤＳＡの要件を引き続き満たすことができるよう、関係当局と協力する」とした。