日産の韓国部門、希望退職者の募集計画＝関係筋

　関係筋によると、日産自動車の韓国部門が、希望退職者の募集を計画している。写真は都内で２０１９年１０月撮影（２０２０年　ロイター／Edgar Su）

［ソウル　１４日　ロイター］ - 日産自動車の韓国部門が、希望退職者の募集を計画している。関係筋が１４日、明らかにした。

同社が１３日発表した２０１９年１０─１２月期の連結決算は、２６１億円の最終赤字（前年同期は７０４億円の黒字）となり、通期売上高予想を１０兆６０００億円から１０兆２０００億円に、営業利益予想は１５００億円から８５０億円に、それぞれ下方修正した。これを受け、同社の株価は連日昨年来安値を更新し、約１０年半ぶりの安値となった。

希望退職者の募集とは別に、６０人前後の従業員の一部がすでに辞表を提出しているという。

日産の韓国部門は、日韓関係の悪化による打撃も受けている。

韓国輸入自動車協会（ＫＡＩＤＡ）のデータによると、２０１９年の韓国日産の販売台数は３０４９台で、前年の５０５３台から４０％落ち込んだ。インフィニティ・ブランドの販売台数は２０００台で、前年の２１３０台から６％減少した。