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円に安全買い、米緊急利下げでも新型コロナ懸念払拭されず=NY市場

ロイター / 2020年3月17日 6時17分

ニューヨーク外為市場では新型コロナウイルスの感染拡大による影響が引き続き大きな懸念材料となり、リスク資産売られ、安全資産とされる円に買いが入る展開となった。2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では新型コロナウイルスの感染拡大による影響が引き続き大きな懸念材料となり、リスク資産売られ、安全資産とされる円に買いが入る展開となった。米連邦準備理事会(FRB)が15日に100ベーシスポイント(bp)の緊急利下げに踏み切ったにもかかわらず、懸念は払拭されていない。

FRBは3月3日の50bpの緊急利下げに続き、15日に100bpの利下げを決定し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%とした。このほか、今後数週間にバランスシートを少なくとも7000億ドル拡大すると表明した。

こうした措置で、米国債市場で見られている流動性枯渇などの問題が解決に向かうと予想されていたが、新型ウイルス感染の懸念から人々が外出を控える中、企業の苦戦は続いている。

BDスイス・グループの投資調査部門責任者、マーシャル・ギットラー氏は「新型ウイルスで明確な影響を受けている産業に対する直接的な支援が必要となっている。こうした支援は財政政策でしかできない。中央銀行は迅速に対応しているが、政府は同等の迅速な対応ができていない」と述べた。

G7(主要7カ国)首脳はこの日、新型ウイルスの感染拡大を受けテレビ会議を開き、世界的流行への対応を最優先課題とし、世界経済の安定を支援するため保健対策で協調体制を取ると表明。声明で「協調行動により、新型コロナウイルスの世界的流行による保健面と経済面のリスク解決に取り組み、堅固で持続可能な経済成長と繁栄が力強く復活する基盤を整える」と強調した。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.24%上昇の98.11。

ドルは円 に対し1.60%安の106.18円。ユーロ は対ドルで0.49%高の1.11ドル。

中国国家統計局が発表した1─2月の鉱工業生産や固定資産投資、小売売上高などの一連の経済指標は悪化。統計の発表前に中国人民銀行(中央銀行)は中期貸出制度(MLF)を通じて金融機関に1000億元(142億9000万ドル)を供給した。

ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏は「新型ウイルスの感染拡大を阻止するための対応策が経済活動の急激な低下につながった可能性がある。中銀がこれまでに取った措置、および今後取ると予想される措置で経済への大きな打撃が防止できないことは明らかだ」と述べた。

オフショア人民元 は1ドル=7.007元。ドルは0.19%下落した。

ドル/円 NY終値 105.85/105.88

始値 105.91

高値 106.47

安値 105.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1181/1.1185

始値 1.1164

高値 1.1200

安値 1.1095

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