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米住宅着工件数、3月は22.3%減 36年ぶり大幅マイナス

ロイター / 2020年4月17日 1時31分

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した3月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比22.3%減の121万6000戸だった。1984年3月以来、36年ぶりの大幅な落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための厳しい規制によって経済が低迷している新たな兆しとなった。市場予想は130万戸だった。

2月の住宅着工件数は当初発表の159万9000戸から156万4000戸へ下方改定された。

3月は全4地域で減少した。3月の前年同月比は1.4%増だった。

商務省は「多くの政府機関や企業が稼働を制限しているものの、調査の回答やデータの質を見極め、今回の統計が公表基準を満たしていると判断した」と述べた。

3月の住宅着工許可件数は前月比6.8%減の135万3000戸だった。

住宅市場は、18年第1・四半期から19年第2・四半期まで弱含んだ後、低い住宅ローン金利が追い風となり回復基調にあった。その後、新型ウイルスの感染拡大を抑えるために州や地方政府が「自宅待機」や「外出自粛」勧告を出し、90%以上の人口が影響を受ける中、経済活動は急停止した。

15日に発表された3月の小売売上高は過去最大の落ち込みとなったほか、鉱工業生産統計は、製造業生産指数が1946年以来の大幅なマイナスだった。エコノミストは米経済が既に景気後退入りしているとみている。第1・四半期国内総生産(GDP)は第二次世界大戦以来の大幅な減少となると試算している。

米経済が苦境に陥る中で住宅ローン金利は史上最低水準まで低下したものの、エコノミストは失業率が急上昇したことを指摘し、低い金利は住宅市場の十分な下支え要因とならないとの見方を示している。

15日に発表された4月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は42ポイント低下の30と、12年6月以来の低水準を付けた。低下幅は過去最大だった。14年6月以来初めて好不況の節目である50を下回った。

住宅着工件数の内訳は、住宅市場の大半を占める一戸建て住宅が前月比17.5%減の85万6000戸だった。一戸建て住宅の許可件数は12.0%減の88万4000戸。

月々の変動が激しい集合住宅の着工件数は31.7%減の36万戸。許可件数は4.9%増の46万9000戸だった。

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