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英銀行、新型コロナによる不良債権増加に備えを=FCA長官

ロイター / 2020年6月16日 20時14分

 6月16日、英金融行動監視機構(FCA)のランデル長官は、新型コロナウイルス対策で緊急融資を受けた企業が返済不能になる事態への備えを銀行は加速する必要があるとの見解を示した。写真は2018年7月、ロイターのイベントで講演する同長官。ロンドンで撮影(2020年 ロイター/Hannah McKay)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)のランデル長官は16日、新型コロナウイルス対策で緊急融資を受けた企業が返済不能になる事態への備えを銀行は加速する必要があるとの見解を示した。

政府はロックダウン(都市封鎖)で一時的に休業を余儀なくされた企業向けに総額約340億ポンド(430億ドル)の融資保証制度を設け、これまでに80万社以上が利用した。

ランデル氏は銀行幹部とのオンライン会議で、このうちの一部は返済不能になるとの見方を示し、回復の妨げにならないよう早急に対応する必要があると指摘した。

「われわれはこれが2008年の(金融)危機の再来になることを許すことはできない。(金融危機時は)一部の中小企業の借り手の扱いが国民と金融サービスの信頼に深刻なダメージを与える結果になった」と述べた。

また一部の高コスト、高リスクの金融商品を巡る疑念が新型コロナ危機により強まったとの見方を示し、ルールを破った企業が責任を負い、業界全体が負担させられることのないように「システムの再設計」が必要と主張した。

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