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米政府、ボルトン前補佐官を提訴 内幕本の出版差し止め請求

ロイター / 2020年6月17日 8時9分

 米政府は6月16日、政権の内幕を描いたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当、写真)の著書の出版差し止めを求めて訴訟を起こした。機密情報が含まれているため、出版すれば国家安全保障を危険にさらすと主張している。2月17日、ノースカロライナ州のデューク大学で撮影(2020年 ロイター/Jonathan Drake)

[16日 ロイター] - 米政府は16日、政権の内幕を描いたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の著書の出版差し止めを求めて訴訟を起こした。機密情報が含まれているため、出版すれば国家安全保障を危険にさらすと主張している。

著書のタイトルは「The Room Where It Happened: A White House Memoir」で、今月23日に出版予定。トランプ大統領は15日、同著書の出版は違法だと述べていた。

ボルトン氏は約17カ月間大統領補佐官を務め、昨年9月にトランプ氏に解任された。

トランプ氏は前日、ボルトン氏について、現役中に機密情報に触れた政府高官が辞任後に著書を出版する際に必要な認可手続きを終えていないとの認識を示していた。

バー司法長官は、司法省がボルトン氏に認可手続きを完了し、「必要とされている機密情報の削除」を行うよう要請していると説明した。

出版元の米サイモン&シュスターの12日のニュースリリースによると、ボルトン氏の著書はトランプ大統領の中国やロシア、ウクライナ、北朝鮮、イラン、英国、フランス、ドイツなどとのやり取りに触れるほか、トランプ氏の「一貫性に欠く政策決定プロセス」を浮き彫りにする内容。「トランプ大統領が皆に読んでほしくない本」だとした。

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