米ＦＣＣ、ソーシャルメディア企業の法的保護の定義明確化へ＝委員長

［ワシントン　１５日　ロイター］ - 米連邦通信委員会（ＦＣＣ）のパイ委員長は１５日、ソーシャルメディア企業に対する法的保護の定義を明確にする新たなルールの設定に動くと明らかにした。

トランプ米大統領は５月、ユーザーの投稿内容に関してソーシャルメディア企業の法的責任を免除する米通信品位法２３０条について「撤廃か変更」する必要があるとの考えを表明。[nL4N2DA4HO]

２３０条に基づくソーシャルメディア企業に対する保護の限定に向けて、新たなルール作りをＦＣＣに要請するよう商務省に指示していた。

ＦＣＣの法律顧問によると、パイ氏は、ＦＣＣが「２３０条を解釈する法的権限を持っている」と語った。

ただ、具体的な考えは示さず、ソーシャルメディア企業の法的保護を弱めることを提案するかどうかにも言及しなかった。

保護が限定されれば、ソーシャルメディア企業の現在のビジネスモデルは、成り立たなくなる可能性がある。

多くの法律専門家やインターネット企業は、ＦＣＣに２３０条に基づくルールを設定する権限はないとの見方を示している。

新ルールの設定には、少なくとも１年かかる可能性がある。