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米大統領選の両候補がそれぞれ集会、コロナ対応巡り非難の応酬

ロイター / 2020年10月16日 12時30分

 10月15日、米大統領選の共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領は、中止となった第2回候補者討論会に代えて、それぞれがタウンホール形式の集会を行った。両者をテレビで見る人々、フロリダ州のレストランで撮影(2020年 ロイター/Octavio Jones)

[マイアミ/フィラデルフィア 15日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領は15日、中止となった第2回候補者討論会に代えて、それぞれがタウンホール形式の集会を行った。異なるテレビ局で同じプライムタイムに放送され、ステージを別にしながらも激突する格好となった。

両候補は新型コロナウイルスへの対応を巡って互いを非難。バイデン氏が、トランプ氏のコロナ流行への対応を「パニック」を断じると、トランプ氏は自身の危機対応を擁護した。米国では新型コロナ感染症により21万6000人以上の死者が出ている。

バイデン氏は米ABCテレビで放送されたフィラデルフィアでのタウンホールで、ウイルスの恐ろしさを隠蔽していたとしてトランプ氏を批判。「(トランプ氏は)米国民がパニックになると心配して誰にも言わなかったと主張しているが、パニックになったのは米国民ではなくトランプ氏だ」と強調した。

一方、トランプ氏は米NBCテレビで放送されたマイアミでの対話集会で、自身のコロナ対応を擁護したほか、後に参加者の多くのコロナ感染が判明することになった、エイミー・バレット氏の最高裁判事指名を発表する式典をホワイトハウスで開いたことの正当性を主張。

「私は大統領で、人々に会う必要がある、地下にこもっているわけにはいかない」と述べ、バイデン氏がコロナ流行を受けて何カ月も遊説を行わなかったことを暗に批判した。

トランプ氏は、2週間前の第1回討論会でバイデン氏の発言を頻繁にさえぎっていたが、今回の集会でも攻撃的な態度に変化はなく、進行役のサマンサ・ガスリー氏と口論のような状態になる場面も見られた。

トランプ氏は、新型コロナ感染予防に向けたマスクの効果を巡って「いろいろな説がある」とコメントした。政権の衛生専門家は、感染拡大を防止する上でマスク着用が鍵との見解を示している。

第2回討論会は15日に予定されていたが、トランプ氏が今月初めにコロナに感染したことを受け、討論会の実行委員会はバーチャル形式に変更することを決め、トランプ大統領が参加を拒否した。最後となる第3回討論会は予定通り22日に行われる見通し。

トランプ氏は優勢にあるバイデン氏の追い上げに躍起になっている。ロイター/イプソスの調査によると、全米の支持率でバイデン氏はトランプ氏に大きくリードしているが、激戦州ではそれほどの大差は開いていない。

15日に期日前投票が始まったノースカロライナ州の投票所では長い行列が見られた。ジョージア、テキサス両州では今週、過去最多の有権者が投票所で期日前投票を行った。

トランプ、バイデン両氏は今週、激戦州を重点的に遊説している。トランプ氏はフロリダ、ペンシルベニア、アイオワの各州で集会を開き、バイデン氏はオハイオ、フロリダ両州を回った。

バイデン氏の陣営は15日、バイデン氏や副大統領候補カマラ・ハリス上院議員の同行者のうち3人がコロナ検査で陽性判定が出たと発表。ハリス氏の側近1人も含まれており、同陣営によると、ハリス氏は濃厚接触はしていないが、予防的に週内に予定される遊説活動を取りやめた。

同陣営はまた、バイデン氏がコロナ検査で後に陽性が確認された航空会社従業員と同じ航空機で移動したと明らかにしたが、密接な接触がなかったため遊説予定に変更はないとした。

*内容を追加して再送します。

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