日経平均は続落、米株安を嫌気 ファーストリテは上場来高値更新
ロイター / 2020年10月16日 16時5分
16日の東京株式市場で日経平均は続落したが、ファーストリテイリングが連日の上場来高値を更新した。写真は東京のユニクロ店で同社のコロナ感染防止マスクを購入した女性。6月19日撮影。(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 16日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は続落した。オーバーナイトの米国株式市場で主要3指数が3日続落となり、軟調な流れを引き継いだ。個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が上場来高値を更新、前営業日比4.27%高で日経平均を約109円ほど押し上げる要因となった。ただ、それ以外では材料に乏しく、方向感に欠ける展開となった。全体的に閑散商状で、東証1部の売買代金は5日連続で2兆円を下回った。
日経平均は続落スタート。前場ではマイナス圏とプラス圏を行き来する展開となったが、後場になると時間外取引で米株先物が軟化したことを受け、手仕舞い売りが優勢となり、マイナス圏での推移となった。
TOPIXは3日続落。東証33業種では、証券業、鉄鋼以外の31業種が値下がり。陸運業、鉱業、不動産業、医薬品などが値下がり率上位となった。
市場では「今週は米追加経済対策の行方に振り回される展開となり、日経平均は2万3500円近辺で方向感に欠ける値動きとなった。ただ、上値の重さが意識される一方で、下値も意外と底堅い。買いの主体は日銀、信託、海外投資家などいろいろだが、いずれもじわじわと買っている」(SMBC信託銀行のシニアマーケットアナリスト、山口真弘氏)との声が出ていた。
個別では、ファーストリテイリングが連日の上場来高値を更新。15日発表した21年8月期の営業利益予想(国際会計基準)が、前年比64%増の2450億円となったことが好感された。市場では「ファーストリテなどこれまで好決算を発表したケースを参考にして、コロナ禍を克服する銘柄は下値リスクが小さいということで今後も物色される可能性が高い」(三菱UFJモルガンスタンレー証券・チーフ投資ストラテジストの藤戸則弘氏)との声が聞かれた。
東証1部の騰落数は、値上がり469銘柄に対し、値下がりが1632銘柄、変わらずが77銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 23410.63 -96.60
寄り付き 23478.40
安値/高値 23,382.67─23,538.74
TOPIX<.TOPX>
終値 1617.69 -14.10
寄り付き 1627.64
安値/高値 1,615.60─1,628.01
東証出来高(万株) 91758
東証売買代金(億円) 18586.53
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