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米独首脳が会談、対ロ・中国で協力 同盟立て直しへ

ロイター / 2021年7月16日 9時38分

7月15日、バイデン米大統領とドイツのメルケル首相は、ホワイトハウスで会談後に記者会見し、ロシアの侵略から同盟国を守り、中国の反民主主義的な行動と対峙するため協力すると表明した(2021年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 15日 ロイター] - バイデン米大統領とドイツのメルケル首相は15日、ホワイトハウスで会談後に記者会見し、ロシアの侵略から同盟国を守り、中国の反民主主義的な行動と対峙するため協力すると表明した。

共同会見でバイデン氏は「われわれは共に立ち上がり、今後も北大西洋条約機構(NATO)の東側同盟国をロシアの侵略から守るために協力する」と強調した。

また、中国やその他の国が自由で開かれた社会を弱体化させようとした場合、民主主義の原則と普遍的権利のために対峙すると表明した。

米国とドイツはNATOの同盟国だが、両国関係はトランプ前政権下で悪化した。両首脳は今後、関係強化に取り組むと表明した。

一方、バイデン氏は、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」の建設計画に改めて懸念を示した。ただ、ロシアは近隣国に対する武器としてエネルギーを利用すべきではないとの考えでメルケル首相と一致していると述べた。

米国はパイプラインが建設されればウクライナに影響が及び、欧州のロシアへのエネルギー依存も高まると懸念している。ロシアがパイプラインを使いウクライナなど東欧の同盟国に打撃を及ぼすことがないようドイツに求めている。

ウクライナを経由しないこのパイプラインは、ウクライナからガス通過料収入を奪うことになるとみられる。パイプラインは9月に完成予定。

両国はコロナワクチンの増産に向けた特許の一時放棄や、米国による欧州からの入国者に対する制限についても立場に隔たりがある。

ただ、両首脳は、トランプ前政権下で揺らいだ同盟関係の修復をアピールした。約1時間に及んだ会談の冒頭でバイデン氏は「米国とドイツの関係は強固で、この状態を続けることを願っており、そうすると確信している」と述べ、メルケル氏を「個人的に素晴らしい友」であり、「米国の友人だ」と語った。メルケル氏もこの友好関係を大切にしたいと応じた。

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