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豪就業者数、8月は前月比14.6万人減 ロックダウンで=統計局

ロイター / 2021年9月16日 12時48分

豪連邦統計局が16日発表した8月の雇用統計によると、就業者数は前月比14万6000万人減と、市場予想(9万人減)よりも大幅な落ち込みとなった。写真は8月23日、シドニーで撮影(2021年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 16日 ロイター] - 豪連邦統計局が16日発表した8月の雇用統計によると、就業者数は前月比14万6000万人減と、市場予想(9万人減)よりも大幅な落ち込みとなった。2大都市シドニーとメルボルンのロックダウン(都市封鎖)で、企業が従業員のレイオフや労働時間短縮を余儀なくされたことが影響した。

失業率は4.5%で、7月の4.6%から改善した。求職者の落ち込みが背景にある。ロックダウンの影響で、統計には7月からゆがみが生じている。

連邦統計局は、失業率の低下について、ロックダウン下で仕事を探すのは非常に難しく、人々が労働力人口から脱落したと説明。積極的に求職活動をしている人のみが失業者にカウントされる。

連邦統計局の幹部は「失業率の低下は、最近のロックダウンで労働参加率が大幅に低下したことを反映しており、雇用情勢が改善したわけではない」とし「労働市場への影響とロックダウンからの回復の程度を示す最適な指標は、引き続き労働時間だ」と述べた。

8月の労働時間は3.7%減少。州都シドニーが8月を通じてロックダウン下にあったニューサウスウェールズ(NSW)州は6.5%減少した。

労働参加率は0.8%ポイント急低下し65.2%。労働時間の短縮を背景に不完全雇用率は1%ポイント上昇し9.3%となった。

BISオックスフォード・エコノミクスの豪州担当チーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「9月はビクトリア州のロックダウンの影響が完全に反映されるため、労働力はさらに大幅に落ち込むだろう」と指摘。

「経済活動の混乱度合いから見て、7-9月の国内総生産(GDP)は4%前後減少する公算が大きい」と述べた。

豪準備銀行(RBA)は、悪影響が完全に反映されれば、失業率は5%を大幅に上回る可能性が高いとしながらも、ロックダウンが緩和されれば、国内経済が急回復するとの見通しを示している。

NSW州は、ワクチン接種が急ピッチで進んでいることを受けて、行動制限措置を10月中旬までに緩和する方針を示している。ビクトリア州も追随する可能性が高い。

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