豪中銀、24年まで利上げ不要 賃金・インフレ見通し考慮=議事要旨
ロイター / 2021年11月16日 11時20分
オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は16日、11月理事会議事要旨を公表し、賃金の伸びやインフレ率が抑制される見通しを踏まえ、2024年まで利上げは必要ないとの見解を改めて示した。写真は2016年10月、シドニーで撮影(2021年 ロイター/David Gray)
[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は16日、11月理事会議事要旨を公表し、賃金の伸びやインフレ率が抑制される見通しを踏まえ、2024年まで利上げは必要ないとの見解を改めて示した。
金融市場は早ければ来年6月にも利上げが実施されるという見方を織り込んでいる。
豪中銀は、強い内容となった第3・四半期消費者物価指数(CPI)統計を受けてインフレリスクが上向いたとの認識を示した。
コアインフレ率は2.1%に上昇し、6年ぶりに豪中銀の目標レンジである2─3%に回帰した。豪中銀は2023年までは回帰しないと見込んでいた。
議事要旨は、他の一部先進国と比べ国内のインフレは抑制されるとし、経済に関する中心的シナリオでは政策金利は24年まで据え置かれる見込みと指摘。「しかし、インフレ見通しリスクが上方にシフトする中、(政策金利の)キャッシュレートの早期引き上げが適切となる可能性が出てきた」とした。
その結果、豪中銀はキャッシュレートを過去最低の0.1%に据え置く一方、2024年満期債利回り目標をもはや信用できないと判断して打ち切った。
市場では既に、来年6月までに0.25%へ利上げされることを織り込む動きが出ている。米国を中心とした世界的なインフレを反映している。
しかし、理事会は豪州の賃金とインフレが世界のトレンドに遅れると予想する理由があると依然考えている。
ロウ総裁はかねてより、インフレ率を2─3%のレンジに維持するには賃金の伸びが3%以上になる必要があると主張してきた。これほどの伸び率は2013年以来は見られておらず、実際、ここ数年は3%を上回る賃上げを記録した産業やセクターは1つもない。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1民間企業の給与は平均459万5000円…人手不足背景に3年連続増、2014年以降で最高
読売新聞 / 2024年9月25日 20時54分
-
2ついに動いた!任天堂vs.パルワールド訴訟の焦点 ポケモンに酷似?協業するソニーの出方は
東洋経済オンライン / 2024年9月25日 8時0分
-
3世代ですれ違う社会人用語 3位「鉛筆なめなめ」、2位「よしなに」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月25日 17時15分
-
4日本産食品全て輸入可能に、台湾 規制緩和、農相「復興を後押し」
共同通信 / 2024年9月25日 21時16分
-
5日本企業、冷める対中投資意欲 景気減速に治安懸念が追い打ち
共同通信 / 2024年9月25日 19時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください