日経平均は小幅続伸、3万円には届かず 戻り売りを警戒
ロイター / 2021年11月16日 15時39分
11月16日、東京株式市場で日経平均は小幅に続伸した。全体的に手掛かりを欠いて模様眺めムードが強い中、好決算銘柄が引き続き物色された。心理的節目である3万円に接近する場面もあったが、戻り売りへの警戒感が上値を抑えて伸び悩んだ。写真は取引時間中の東京証券取引所。2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均は小幅に続伸した。全体的に手掛かりを欠いて模様眺めムードが強い中、好決算銘柄が引き続き物色された。心理的節目である3万円に接近する場面もあったが、戻り売りへの警戒感が上値を抑えて伸び悩んだ。
日経平均は、朝方は売り優勢で始まった。取引時間中に始まったバイデン米大統領と中国の習近平国家主席のオンライン首脳会談を見極めたいとのムードになったが、関連報道が伝わっても反応は限定的で、先物主導とみられる買い戻しが活発化すると一時上げ幅を広げた。
日経平均はチャート上の節目である4日の戻り高値2万9880円81銭を更新したが、目前に接近した心理的節目3万円は捉え切れなかった。買い戻し一巡後は上げ幅を縮め、大引けにかけて前日終値付近での推移となった。
3万円に近づいたことで戻り売りが警戒されたほか、日経平均の15日時点の株価収益率(PER)14.3倍は、安倍政権時代の平均の15倍に近づいているとして「上値追いに慎重になったようだ」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
もっとも、製造業での挽回生産の動きや、コロナ新規感染者数が落ち着いてきておりGoTo政策による内需改善などへの思惑から「年末ぐらいまでは期待が継続しそうだ」(北澤氏)という。
TOPIXは0.11%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆7093億1600万円だった。東証33業種では、鉱業、輸送用機器、保険業などが上昇し、海運業、パルプ・紙、陸運業などが値下がりした。
東京エレクトロンやソフトバンクグループが堅調に推移し、日経平均を支えた。トヨタ自動車やソニーグループは年初来高値を更新した。一方、日本郵船、リクルートホールディングスなどはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり890銘柄に対し、値下がりが1189銘柄、変わらずが104銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29808.12 +31.32 29749.71 29,681.25─29,960.93
TOPIX 2050.83 +2.31 2050.24 2,046.87─2,062.81
東証出来高(万株) 119059.00 東証売買代金(億円) 27093.16
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