英韓、無関税貿易2年延長で合意 年内に新協定交渉開始へ

英政府は１６日、韓国との低関税・無関税貿易の期間を２年延長することで合意したと明らかにした。写真は２０１９年１１月、英ロンドンで撮影（２０２３年　ロイター/Hannah McKay）

[ロンドン １６日 ロイター] - 英政府は１６日、韓国との低関税・無関税貿易の期間を２年延長することで合意したと明らかにした。両国は年内に新たな貿易協定について交渉を開始する予定だ。

延長がなければ、自動車メーカーや食品・飲料分野などの英企業は来年１月１日から、欧州連合（ＥＵ）産の原材料を使用した製品の輸出やＥＵ経由の輸出で高関税に直面する見通しだった。

英国と韓国の年間貿易額は１８０億ポンド（２１９億ドル）規模。現在の貿易協定は英国のＥＵ加盟時代から引き継いだもので、年内に新協定の交渉を開始する。

英自動車業界団体の代表を務めるマイク・ホーズ氏は、韓国が英国車にとって７番目に大きい輸出市場で、３番目に大きな新車供給国だとし、新たな関税が課されれば双方に悪影響が予想されたと指摘。その上で、特に電気自動車（ＥＶ）や関連技術の貿易を促進する近代的な貿易協定の早期締結に期待を示した。