米アルベマール、豪資源会社ライオンタウンの買収提案撤回

　１０月１６日、リチウム生産世界最大手の米アルベマールはこのほど、豪資源会社ライオンタウン・リソーシズに対する６６億豪ドル（４１億６０００万米ドル）の買収提案を取り下げた。写真はネバダ州にアルベマールのリチウム生産施設で昨年１０月撮影（２０２３年　ロイター／Carlos Barria）

Melanie Burton　Scott Murdoch

[メルボルン １６日 ロイター] - リチウム生産世界最大手の米アルベマールはこのほど、豪資源会社ライオンタウン・リソーシズに対する６６億豪ドル（４１億６０００万米ドル）の買収提案を取り下げた。両社が別々に発表した。買収を巡る「複雑性が増した」ことなどが理由だとしている。

この数日前、オーストラリアの大富豪ジーナ・ラインハート氏が所有する鉄鉱石企業ハンコック・プロスペクティングがライオンタウン株の保有率を１９．９％に高めていた。これは、アルベマールによる１株当たり３豪ドルの買収を阻止するのに十分な保有率だとみられる。

交渉に詳しい筋によると、ハンコックはまだライオンタウンに接触していない。ハンコックはロイターのコメント要請に応じていない。