ユーロ圏インフレ鈍化、勝利宣言は時期尚早＝独連銀総裁

　１０月１３日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁（写真）は、ユーロ圏のインフレはようやく減速してきたが、依然としてあまりに高水準だとし、当面は生産抑制型の経済政策を取らざるを得ないとの見通しを示した。写真は米ジャクソンホールで８月撮影（２０２３年　ロイター／Ann Saphir）

［マラケシュ　１４日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は１４日、ユーロ圏のインフレはようやく減速してきたが、依然としてあまりに高水準だとし、当面は生産抑制型の経済政策を取らざるを得ないとの見通しを示した。

講演で、インフレ率は２０２５年末までＥＣＢ目標を上回る公算が大きく、物価上昇に対する勝利を祝うには時期尚早だと指摘した。

さらに、価格があまりに長く目標を上回ることから、２５年に目標範囲に戻るだけでは不十分だとしたが、それでも一つの達成にはなると述べた。