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半導体装置メーカーKOKUSAIのIPO、海外販売分の倍率10倍超

ロイター / 2023年10月16日 16時10分

 10月16日、旧日立系半導体製造装置メーカーKOKUSAI ELECTRICは、新規株式公開に伴う売り出し価格を1株1840円に決定した。写真は同社のロゴ。9月、都内で撮影(2023年 ロイター/Miho Uranaka)

Miho Uranaka

[東京 16日 ロイター] - 旧日立系半導体製造装置メーカーKOKUSAI ELECTRICは16日、新規株式公開に伴う売り出し価格を1株1840円に決定した。海外需要が旺盛で、販売割合を5割超に引き上げた。時価総額は約4240億円になる見通しで、2018年のソフトバンク以来の大型上場となる。

KOKUSAIが16日に関東財務局に提出した届出書で売り出し 価格を開示した。仮条件1830―1840円の上限。25日に上場する。

複数の関係者によると、海外販売分の需要倍率は「10倍超」だったことが分かった。上場承認当初の海外機関投資家向けの販売分は全体の45%だったが、旺盛な需要を受けて最終的には全体の55%まで引き上げた。販売額は1245億円。KOKUSAIの広報担当者は「投資家の需要は仮条件の上限に集中していた」と述べた。

米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントとラザード・アセット・マネージメントがそれぞれ約1931万株、約586万株の購入を約束したことも明らかになっていた[L4N3BG06U]。

KOKUSAIは公開価格を当初1890円で提示したのち、仮条件を1830―1840円に引き下げた。関係者によると、投資家からの支持を得ていたが、9月に上場したソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームの株価動向なども参考に、上場後の株価パフォーマンスを念頭に設定したと説明。こうした対応も投資家からの需要を押し上げたとみられる。

KOKUSAIは成膜技術を軸とした半導体製造装置の専門メーカー。18年に日立国際電気(東京都港区)から独立し、米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の傘下にある。追加売却分を除くとKKRは、約5884万株を売却し、持分は73.2%から47.7%まで低下する見込み。

19年から買収を進めていた同業の米大手アプライドマテリアルズが中国独禁法当局の承認を得られず、21年にKOKUSAI買収を断念したが、現在アプライドマテリアルズが約15%保有している。

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