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ECB、利下げは「かなり先」=レーン専務理事

ロイター / 2023年10月17日 7時42分

 10月16日、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は、インフレ率が目標の2%に戻りつつあるとECBが確信するには一定の時間を要し、おそらく来年の春以降になるとの認識を示した。4月5日、キプロスのニコシアで撮影(2023年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)

[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は、インフレ率が目標の2%に戻りつつあるとECBが確信するには一定の時間を要し、おそらく来年の春以降になるとの認識を示した。16日付オランダ紙Het Financieele Dagbladのインタビュー記事で述べた。

ECBはインフレ抑制のため、過去10回の会合で利上げを実施してきたが、10月に休止する可能性を示唆。市場では次の動きが利上げではなく、2024年半ばごろの利下げになると予想されている。

レーン氏は「個人的には24年の賃金妥結についてさらに多くの情報が必要だが、多くの国でその情報が発表されるのは来年の春以降だ」と指摘。

「そのためインフレ率が2%に戻りつつあると確信できるまでにはまだ時間がかかる」と語った。

また、追加利上げの可能性にも含みを残し、インフレショックがさらに大きい、あるいは持続的なものとなれば、ECBは追加措置を取る用意が必要だとした。

「目標達成を十分に確信できる場合にのみ、政策を正常化できる。しかし、まだ現在の状況からはかなり先だ」と述べた。

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