米航空当局、事故防止のため「早急の行動」必要=報告書
ロイター / 2023年11月16日 13時49分
米連邦航空局(FAA)は15日、航空事故を防止するため同局は「早急の行動」が必要だとする第三者委員会の報告書を公表した。写真はニューヨークのラガーディア空港で1月撮影。(2023年 ロイター/Mike Segar/File Photo)
David Shepardson
[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は15日、航空事故を防止するため同局は「早急の行動」が必要だとする第三者委員会の報告書を公表した。報告書は、今年に入って航空機同士の異常接近(ニアミス)が相次いだことを受け、安全性を強化するための一連の勧告を盛り込んだ。
報告書は航空管制官の不足や技術面の不具合、老朽化したシステム、資金調達の必要性といった問題を指摘した。米運輸安全委員会(NTSB)は今年1月以降、ニアミスのインシデントに対する7件の調査を開始。そのうち何件かは、一歩間違えば大惨事となる可能性があった。
第三者委の委員長を務めるマイケル・フエルタ元FAA長官は、FAAは「既に逼迫したシステムの中で、より少ない人員でより多くの任務を実行するよう求められてきた」と指摘。「今年序盤に起きた一連の重大なインシデントは、航空輸送サービスの設備と安全面の監督業務における重大な課題を浮き彫りにしている」と述べた。
報告書は、FAAの通信システムは何年も前から老朽化しており、多くのシステムで予備の部品を入手できなくなっていると指摘。「安全性を確保するために、不十分で旧式の信頼性に欠ける設備、機器、技術で、どこまでやり繰りできるかには、限界がある」と訴えた。
また、老朽化したFAAの航空管制施設は天井から水漏れしている上、空調システムは壊れ、航空管制用レーダーシステムは数十億ドルもの費用で早急に交換する必要があると説明。FAAの組織も強化する必要があるとした。
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