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NY外為市場=ドルほぼ横ばい、来年早期の利下げ観測台頭

ロイター / 2023年11月17日 7時4分

 11月16日、ニューヨーク外為市場で、ドルがほぼ横ばいで推移した。2022年5月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場で、ドルがほぼ横ばいで推移した。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで、労働市場の冷え込みを背景に米連邦準備理事会(FRB)は2024年の早い段階に利下げに踏み切る可能性があるとの見方が台頭した。

米経済が減速する中、FRBの利上げ局面は終了したとの見方が強まる中、終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.08%高。

円は対ドルで150.66円。今週は一時151.92円を付けていた。UBS(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は「ドル/円については、ボラティリティがそれほど高くなく、今のところ政府・日銀による介入もないため、短期的には押し目買いのバイアスが残っている」としている。

ユーロは対ドルで0.02%高の1.0848ドル。前日は1.69%上昇していた。

米労働省発表の11日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万3000件増の23万1000件と、市場予想(22万件)を上回った。8月以来の高水準となり、労働市場を巡る状況が引き続き緩和していることを示唆した。

UBSのセレブリアコフ氏は「市場で織り込まれているよりも速いペースでのFRBの緩和を予想している」とし、UBSのエコノミストは24年第1・四半期末までに利下げが実施される可能性があると予測していると指摘。ただ、米国以外の国の経済がかなり弱いことなど、ドル安が急速に進まない理由はまだ多くあるとも述べた。

CMEフェドウオッチによると、市場ではFRBの利上げ局面は終了したとの見方が確定的。現在は約3割の確率でFRBは来年3月までに利下げに着手するとの見方が織り込まれている。

ただ、コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、市場ではFRBは来年に急速に利下げに舵を切ると予想されているものの、歴史的に見ると経済が大きな打撃を受けなければ利下げは実施されていないと指摘。「経済のソフトランディング(軟着陸)の実現と24年の急速かつ大幅な利下げをどう両立させるかが課題になる」とし、「現時点では市場が先走っていると考えている。このため、来年初頭にドルはアウトパフォームする可能性がある」と述べた。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは4.94%安の3万6007ドル。前日終値から1870ドル下落した。11月9日に付けた年初来高値(3万7978ドル)からは5.2%下落している。

イーサは4.86%安の1959.8ドル。前日終値から100.2ドル下落した。

ドル/円 NY終値 150.71/150.74

始値 151.21

高値 151.36

安値 150.29

ユーロ/ドル NY終値 1.0850/1.0854

始値 1.0850

高値 1.0895

安値 1.0840

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