景気は緩やかな回復続く、資源高や為替による物価高には注意=官房長官
ロイター / 2024年5月16日 12時4分
5月16日、林芳正官房長官(写真)は午前の会見で、この日発表された1─3月期実質国内総生産(GDP)について、足元は能登半島沖地震など特殊要因でマイナス成長となったものの、先行きに関しては賃上げなどにより「緩やかな回復が期待される」と述べた。写真は都内で昨年12月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Shiho Tanaka
[東京 16日 ロイター] - 林芳正官房長官は16日午前の会見で、この日発表された1─3月期実質国内総生産(GDP)について、足元は特殊要因でマイナス成長となったものの、先行きに関しては賃上げなどにより「緩やかな回復が期待される」と述べた。一方で、資源価格や為替変動が輸入物価の上昇を通じて国内物価を押し上げるリスクには十分注意が必要との見解を示した。
内閣府が16日発表した1─3月期のGDP速報値は前期比0.5%減で、2四半期ぶりにマイナスとなった。年率換算では2.0%減。能登半島地震や一部自動車メーカーの認証不正問題に伴う生産・出荷停止など特殊要因が影響し、個人消費や設備投資が押し下げられた。
林官房長官は、マイナス成長となったことについて「景気の動きによるものとは言えない特殊要因の影響もある」と指摘。先行きは「33年ぶり高水準となった春闘の賃上げや来月から実施される定額減税などの効果が見込まれ、雇用・所得環境が改善する下で(景気は)緩やかな回復が続くと期待される」と述べた。
ただ、資源価格や為替の変動が「輸入物価の上昇を通じて国内物価を押し上げるリスクなどには十分な注意が必要」との認識を示した。
その上で、政府としては賃上げの動きを中小企業や地方まで広げることに加え、定額減税などにより「家計所得の伸びが物価上昇を上回る状況を確実に作り出し、消費を下支えしていく」と語った。
*詳細を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
再送為替の影響、物価通じたプラス・マイナスあり一概に言えず=青木官房副長官
ロイター / 2024年10月22日 11時55分
-
大型台風被害を乗り越え、景気回復が続くベトナム【解説:三井住友DSアセットマネジメント】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月18日 12時20分
-
「ブレる石破首相」が最大のリスク…株価の乱高下を引き起こす石破政権に投資家がいちばん警戒していること
プレジデントオンライン / 2024年10月8日 8時15分
-
石破氏勝利で「急落」したが…日本株式市場、振れを伴いながらもレンジを切り上げる展開を予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月2日 16時40分
ランキング
-
1セブン「上げ底疑惑」で社長発言がマズすぎた理由 言い方や、他企業との比較も悪手でしかなかった
東洋経済オンライン / 2024年10月31日 18時10分
-
2令和のバーキン? 今年も人気 ユニクロの1990円バッグ、秋冬向けに改良も「在庫ほとんどない」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月31日 11時20分
-
3中国Temuの調査開始=違法商品販売の疑い―欧州委
時事通信 / 2024年10月31日 21時50分
-
41個40円の「パチパチパニック」売上10倍に 子どもが減っているのに、なぜハジけたの?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月31日 8時30分
-
5富士通、間接部門の幹部に早期退職募集…組織再編で余剰人員を削減
読売新聞 / 2024年10月31日 20時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください