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中ロ首脳会談、包括的戦略パートナーシップ深化の共同声明に署名

ロイター / 2024年5月16日 17時8分

中国の習近平国家主席(写真道)は16日、北京でロシアのプーチン大統領(同左)と会談し、現在の中ロ関係は容易に実現したものではなく、双方が大切にすべきだと述べた。5月16日、映像画面を撮影(2024年 Kremlin.ru/Handout via REUTERS)

Bernard Orr Guy Faulconbridge

[北京 /モスクワ 16日 ロイター] - 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は16日、北京で会談し、包括的戦略パートナーシップを深化させる共同声明に署名した。中国国営メディアが報じた。

プーチン大統領は共同会見で、会談でウクライナ危機について話したと明らかにした上で、危機打開に向けた中国の取り組みに謝意を示した。

また「アジア太平洋地域で信頼できる安全保障構造を構築する必要があるとわれわれは認識している」と述べた。

これに先立ち、習氏は両国の「復活」に向けてプーチン氏とともに取り組むとし、中国はロシアの良き隣人、友人、相互信頼のパートナーであり続けると語った。また、現在の中ロ関係は容易に実現したものではなく、双方が大切にすべきだと述べた。

17日まで2日間の日程で中国を公式訪問中のプーチン大統領は、両国の協力関係は特定の国に対するものではなく、世界を安定させる要素だとの認識を示した。

「両国関係が日和見的であったり、誰かに対抗するものでないことが非常に重要だ。世界情勢におけるわれわれの協力関係は国際社会の主要な安定要素の一つとして機能している」と述べた。国営RIAノーボスチ通信が伝えた。

プーチン氏は会談が「温かく友好的な」ものだったとし、原子力やエネルギー協力、食料供給、ロシアでの中国車の生産など、両国が関係を強化している分野に言及した。

アジアにおける閉鎖的な同盟関係のない多極的な世界を目指して両首脳は取り組んでいると述べた。

プーチン、習両氏は中ロの戦略的関係を深める声明に正式に署名した。習氏はウクライナ危機の政治的解決が「正しい方向」との認識で一致したと述べた。

プーチン氏は出発前の中国新華社とのインタビューで、習氏が国益と深い相互信頼に基づくロシアとの「戦略的パートナーシップ」の構築に貢献したと称賛。5期目の大統領就任後、初の外遊先として中国を選んだのは、両国の戦略的パートナーシップのレベルがかつてないほど高かったからだと述べた。

その上で、産業やハイテク、宇宙、平和的な原子力エネルギー利用、人工知能(AI)、再生可能エネルギー、その他の革新的な分野において、より緊密な協力関係を築こうと考えていると語った。

16日に軽食や夕食を取りながら行われる両国の首脳や高官同士のの非公式な協議が今回のプーチン氏訪中で重要になるとみられる。

ロシア大統領府のウシャコフ外交政策顧問は、これらの協議の議題はウクライナ、アジア、エネルギー、貿易に及ぶとの見方を示した。

プーチン氏の訪中にはウシャコフ氏のほか、ベロウソフ新国防相、ラブロフ外相、ロシアの大企業トップなども同行する。

中ロ首脳は両国の国交樹立75周年を祝う式典に参加する。

プーチン氏はまた、ロシアと歴史的なつながりのある東北部のハルビンも訪れる予定だ。

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