中国の鉄鋼・アルミ業界団体、米の関税引き上げ批判

[北京 １６日 ロイター] - 中国鋼鉄工業協会は１６日、米国が一部の鉄鋼製品に対する対中関税を引き上げたことについて、鉄鋼貿易を政治利用していると非難した。

バイデン米大統領は１４日、一部の鉄鋼・アルミニウム製品を含め、さまざま中国製品に対する関税を大幅に引き上げた。

同協会は「中国の対米鉄鋼輸出のシェアは非常に小さく、米国の対中鉄鋼輸入のシェアも非常に小さい」とし「（バイデン氏の措置は）世界の鉄鋼貿易の秩序をゆがめ、世界の鉄鋼産業の健全な発展に寄与しない」と述べた。

また、中国の鉄鋼業界は国内需要を満たすことを重視しており、技術の進歩とグリーン移行も目指していると主張した。

中国非鉄金属工業協会も１５日、同様の見解を示した。

中国商務省は１４日、自国の権利と利益を守るために断固とした措置を取ると表明した。