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トランプ氏暗殺未遂、ネット上にさまざまな偽情報や陰謀論

ロイター / 2024年7月16日 17時56分

 トランプ前米大統領が7月13日にペンシルベニア州での選挙集会で銃撃されたことを受け、ネット上ではさまざまな偽情報や陰謀論が取りざたされている。写真は同日、狙撃後に警備担当者にガードされるトランプ氏(2024年 ロイター/Brendan McDermi)

Seana Davis

[15日 ロイター] - トランプ前米大統領が13日にペンシルベニア州での選挙集会で銃撃されたことを受け、ネット上ではさまざまな偽情報や陰謀論が取りざたされている。

米連邦捜査局(FBI)によると、同州在住のトーマス・マシュー・クルックス容疑者が会場の外の建物の屋上からトランプ氏を狙い、同氏の右耳にけがを負わせた。

<誤認された銃撃犯>

事件発生から数時間のうちに黒いトレーナーに帽子、黒いサングラスをかけた男の画像がネット上に出回った。ソーシャルメディアへの投稿によると、男は反ファシズム運動を展開する「Antifa(アンティファ)」の過激派マーク・バイオレッツ氏で、地元警察によって暗殺未遂事件の容疑者に指定されたという。

しかし写真の男性はマルコ・ビオリ氏で銃撃事件とは何の関係もない。同氏はイタリアのスポーツライターで、イタリアのサッカーチームACローマに関するコンテンツを発信している。

同氏はローマにいて午前2時に多数のメッセージで目が覚めたと述べ、「この状況へのいかなる関与も断固として否定する」と強調した。

ほかにも2016年にピッツバーグで開かれたトランプ氏の集会の外で警察と口論になり逮捕されたとされるマックスウェル・ヤーリックという男性もネット上で容疑者とされた。

<改ざんされた画像、自作自演との虚偽の主張>

トランプ氏とシークレットサービス(大統領警護隊)が壇上でほほ笑んでいる画像が事件直後にネットに上げられた。銃撃は大統領選に向けてトランプ氏の人気を高めるための「演出」で、写真はその証拠だという。

しかしこの画像は加工されたもので、AP通信の写真記者が撮影したオリジナルの写真はトランプ氏と警護隊が真剣な表情で写っている。

<予測プログラミング陰謀論>

予測プログラミングは大きな事件の後にたびたび復活する陰謀論で、政府や有力団体が本や映画、テレビ番組などを通じて将来起きる計画を伝えているとするものだ。

暗殺未遂から1時間も経たないうちに棺に入れられたトランプ氏を描いた偽のスクリーンショットが出回り、人気テレビシリーズ「シンプソンズ」の一場面という説明が付けられていた。

この画像は少なくとも17年からソーシャルメディア上で出回っている。

同番組のエグゼクティブプロデューサー、マット・セルマン氏はこのスクリーンショットが番組に登場したことはないと明言し、「人々を誤解させる目的でこのような偽のシンプソンズの『予言』を作るのは非常に簡単だ」と指摘した。

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