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米6月小売売上高、前月から横ばい 減少の予想上回る

ロイター / 2024年7月17日 0時45分

米商務省が16日発表した6月の小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばいだった。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

Lucia Mutikani

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した6月の小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばいだった。ロイターがまとめた市場予想は0.3%減だった。

5月分は0.3%増と前回発表の0.1%増から上方改定された。6月の前年同月比は2.3%増だった。

6月の小売売上高は横ばいだったものの、基調は堅調のため、2024年第2・四半期の経済成長率見通しを押し上げる可能性がある。第1・四半期の経済成長率は1.4%。第2・四半期の予想は小売売上高が発表される前は約2%となっていた。

コメリカ・バンクのチーフエコノミスト、ビル・アダムス氏は「経済はかなり好調だ。低・中所得層が消費を手控えるなど、一部で軟調な兆しが見られるが、富裕層の積極的な消費が経済全体の前進を支えている」と述べた。

オンライン売上高は1.9%増加。5月は1.1%増だった。ガソリンスタンドは3.0%減。ガソリン価格の下落が響いた。

建築資材と園芸用品店は1.4%増。サービス部門として小売統計に唯一含まれる飲食店は5月の0.4%増に続き0.3%増となった。

家具は0.6%増。電子機器・家電は0.4%増、衣料品は0.6%増となった一方、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は0.1%減少した。

自動車・部品が2.0%減。自動車ディーラーやメーカーにソフトウエアを提供する米CDKグローバルへのサイバー攻撃が影響した。

6月の自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.9%増と大幅に伸びた。5月は0.4%増だった。コア小売売上高は、国内総生産(GDP)統計に含まれる消費支出と密接に関連している。

LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「極めて重要な米国の消費者は、購入に関してますます慎重になっているが、引き続き堅調なペースで消費している」と指摘。「今回の小売売上高は、もちろんインフレ関連データが物価上昇を示さない限りだが、連邦準備理事会(FRB)が9月の会合で利下げを行うとの見方を否定するものではない」と述べた。

ただ、大手小売りやメーカーの業績などからは、価格重視かつ基礎的な購買にとどめようする消費者の動向が読み取れる。米飲料・食品大手ペプシコのラモン・ラグアルタ最高経営責任者(CEO)は先週、低所得層は生活が「苦境に立って」おり、「月末までの生活費をやりくりするためにさまざまな工夫をしている」と指摘した。

多くの世帯は新型コロナウイルス禍で消費が滞ったことで生まれた貯蓄を使い果たし、クレジットカードの負債を抱えている。労働市場の需給が緩んだことで賃金の伸びも緩やかになっている。

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