米国株式市場＝ダウ終値で最高値、利下げ近づくとの観測で

米国株式市場はダウ工業株３０種が終値で最高値を更新した。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

［ニューヨーク　１６日　ロイター］ - 米国株式市場はダウ工業株３０種が終値で最高値を更新した。朝方発表された米小売売上高統計は、連邦準備理事会（ＦＲＢ）が景気後退を回避しつつインフレを抑制し、金融緩和サイクル開始に近づいているとの見方を裏付けた。

主要３株価指数が全て上昇したが、エヌビディアやマイクロソフトなど大型グロース株の下げがナスダックの上昇を抑えた。

６月の米小売売上高は前月比横ばいだった。ロイターがまとめた市場予想は０．３％減だった。５月分は０．３％増と前回発表の０．１％増から上方改定された。

ＵＳバンク・ウェルス・マネジメントの国内投資ストラテジスト、トム・ヘインリン氏は「経済データを見ると、景気は減速しているが懸念するほどのペースではない」とし、ＦＲＢが望む状況だと指摘した。

第２・四半期の決算シーズンが本格化している。利益が予想を上回ったユナイテッドヘルス・グループは６．５％上昇し、ダウ平均とＳ＆Ｐ５００ヘルスケア指数を押し上げた。

バンク・オブ・アメリカも５．３％上昇した。第２・四半期決算は減益だったが、アナリスト予想を上回った。金利収入が減少したものの、投資銀行業務とトレーディング業務が好調だった。

モルガン・スタンレーはウエルス・マネジメント部門の収入が期待外れだったものの、０．９％高となった。

一方、チャールズ・シュワブは第２・四半期の金利収入が減少し、１０．２％下落した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を４．５８対１の比率で上回った。ナスダックでも３．５０対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１１８億３０００万株。直近２０営業日の平均は１１６億８０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 40954.48 +742.76 +1.85 40263.78 40988.81 40263.78

前営業日終値 40211.72

ナスダック総合 18509.34 +36.77 +0.20 18534.27 18576.83 18386.07

前営業日終値 18472.57

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5667.20 +35.98 +0.64 5644.09 5669.67 5639.02

前営業日終値 5631.22

ダウ輸送株２０種 16298.98 +517.09 +3.28

ダウ公共株１５種 940.52 +10.67 +1.15

フィラデルフィア半導体 5804.03 +26.32 +0.46

ＶＩＸ指数 13.19 +0.07 +0.53

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1572.55 +23.34 +1.51

Ｓ＆Ｐ素材 579.81 +11.13 +1.96

Ｓ＆Ｐ工業 1084.87 +26.84 +2.54

Ｓ＆Ｐ主要消費財 831.75 +7.80 +0.95

Ｓ＆Ｐ金融 723.12 +8.74 +1.22

Ｓ＆Ｐ不動産 254.53 +2.60 +1.03

Ｓ＆Ｐエネルギー 705.72 +2.44 +0.35

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1746.01 +24.88 +1.45

Ｓ＆Ｐ通信サービス 309.80 -1.99 -0.64

Ｓ＆Ｐ情報技術 4532.20 -17.44 -0.38

Ｓ＆Ｐ公益事業 355.95 +2.73 +0.77

ＮＹＳＥ出来高 10.00億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 41585 + 345 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 41545 + 305 大阪比