ＮＹＴ、新興ＡＩパープレキシティにコンテンツ使用停止求める

米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）が、新興の生成ＡＩ（人工知能）企業パープレキシティに対し、自社コンテンツの使用停止を求める「停止」通知を出した。ニューヨークのＮＹＴビル前で２０２２年撮影。（2024年　ロイター/Jeenah Moon/File Photo）

［１５日　ロイター］ - 米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）が、新興の生成ＡＩ（人工知能）企業パープレキシティに対し、自社コンテンツの使用をやめるよう求める「停止」通知を出したと、パープレキシティが１５日明らかにした。

ＮＹＴは２日付の通知で、パープレキシティが要約などの作成でＮＹＴのコンテンツを使用するのは著作権法に違反していると指摘。「コンテンツの現在および将来的な無断アクセスや使用を全て即時停止」するよう要求した。

また、防止策を講じているにもかかわらず、パープレキシティがどのようにしてウェブサイトにアクセスしているのか情報提供を求めた。

通知によると、パープレキシティは報道機関などパブリッシャーに、ウェブ上のコンテンツを自動的に収集するクローリング技術の利用をやめる方針を伝達していた。それにもかかわらずＮＹＴのコンテンツがパープレキシティのサービスで引き続き提供されているとした。

パープレキシティはロイターに対し、データ収集は基礎的ＡＩモデル構築のためには行っておらず、利用者の質問に回答する際に引用可能なウェブサイトをデータベースにしたり、事実に基づくコンテンツが優先的に表示されるようにしていると説明。今月３０日の期限までにＮＹＴに回答するとした。

ＮＹＴは昨年後半、ＡＩチャットボットの訓練で自社の記事を無断で使用したとしてオープンＡＩを提訴している。

パープレキシティは２年前に創業した新興ＡＩ企業で、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が出資している。