スウェーデン軍、30年までに11.5万人規模に増強 防衛費増額で

スウェーデン政府は１５日、防衛費の増額に伴い、２０３０年までに軍人を男女合わせて約２万７０００人増員し、職業軍人と招集兵含め約１１万５０００人にすると発表した。写真はヨンソン国防相。６月１４日、ベルギーのブリュッセルで撮影（２０２４年　ロイター/Johanna Geron）

［ストックホルム　１５日　ロイター］ - スウェーデン政府は１５日、防衛費の増額に伴い、２０３０年までに軍人を男女合わせて約２万７０００人増員し、職業軍人と招集兵含め約１１万５０００人にすると発表した。

政府は先月、今後５年で通常の年間予算に追加して１７００億スウェーデンクローナ（１６４億１０００万ドル）を支出すると表明。これにより、防衛費の対国内総生産（ＧＤＰ）比は今年の２．２％から２８年には２．６％となる。

ヨンソン国防相は、この計画は軍の耐久力向上につながるとし、同国にとって早急に実施する必要があると指摘。記者会見で「ロシアのウクライナ侵攻をはじめ周辺世界で起きている変化に対し、より強力かつ効果的な対応が可能でなければならない」と述べた。

政府は９月、来年の防衛費を１０％拡大し、１３８０億クローナ（対ＧＤＰ比２．４％）とすると発表していた。