ロシア、英シェルに10億ユーロ超請求 事業撤退で損害と主張＝報道

　１０月１５日、ロシア検察庁は、英石油大手シェルを相手取り１０億ユーロ（１０億９０００万ドル）以上の損害賠償を請求している。写真はシェルのロゴ。ロシアのサンクトペテルブルクで２０２２年５月撮影（２０２４　ロイター／Anton Vaganov）

[モスクワ １５日 ロイター] - ロシア検察庁は、英石油大手シェルを相手取り１０億ユーロ（１０億９０００万ドル）以上の損害賠償を請求している。国営ロシア通信（ＲＩＡ）が１５日、モスクワ仲裁裁判所の情報をもとに報じた。

同裁判所のウェブサイトによると、検察庁は今月初め、シェルの子会社８社を相手取り提訴。２０２２年のロシアのウクライナ侵攻を受け、同社がロシア事業から撤退し損害を被ったと訴えた。

シェルは、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムが主導するサハリン島の液化天然ガス（ＬＮＧ）生産プラントの権益を保有していた。

シェルがロシア事業から撤退した後、ロシアは西側諸国による制裁措置に対抗し、このプラントの管理を強化している。

審理は１２月１１日に行われる。シェルからのコメントは得られていない。