米激戦州の裁判所、選挙関連訴訟に備え 遅延回避へ優先対応

１１月の米大統領選に向け、激戦州の裁判所は選挙を巡る訴訟で結果確定に遅れが生じないよう、迅速に処理するための措置を講じている。写真はアリゾナ州フェニックスで撮影（２０２４年　ロイター/Caitlin O'Hara）

Nate Raymond

[１５日 ロイター] - １１月の米大統領選に向け、激戦州の裁判所は選挙を巡る訴訟で結果確定に遅れが生じないよう、迅速に処理するための措置を講じている。

激戦７州の一つであるアリゾナ州は１５日、選挙関連訴訟について規定する特別な手続きを承認した。州最高裁は２０２４年選挙の結果に関する訴訟を優先するよう各裁判所の判事に指示。票の再集計や大統領選挙人に関連する案件など選挙に関するいかなる訴訟も、選挙結果確定期限までに上訴審が判決を下せるよう、十分な時間を確保した日程で行わねばならないとした。

他の少なくとも２つの激戦州も、選挙後の訴訟を迅速に処理する措置を打ち出している。

共和、民主両党は投票を前に、全米各地で選挙の基本ルールなどを巡り既に訴訟を起こしており、専門家は投票日以降、集計や結果認定を巡ってさらに訴訟が相次ぐとみている。