日経平均は5日ぶり反落、半導体株が押し下げ 薄商い
ロイター / 2024年10月16日 15時42分
10月16日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比730円25銭安の3万9180円30銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2018年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Mayu Sakoda
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比730円25銭安の3万9180円30銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。オランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算を受けて米半導体株が下落した流れを引き継ぎ半導体関連などの主力株が大幅安となり、日経平均を押し下げた。売り一巡後は薄商いの中、方向感を欠く展開が続いた。
日経平均は前営業日比547円安で寄り付き、847円安の3万9062円85銭で安値を付けた。後場は下げ渋ったものの方向感を欠き、市場では参加者の少なさを指摘する声が多く出ていた。
東証株価指数(TOPIX)は1.21%安の2690.66ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.21%安の1384.64ポイント。プライム市場の売買代金は3兆9155億7700万円だった。東証33業種では、精密機器、電気機器、化学、機械など29業種が値下がり、保険や建設など4業種が値上がりとなった。
みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「ASMLの決算をきっかけに主力株が売られたが、商いも細っており売り圧力はそれほど強くない」と話す。海外勢が米大統領選を前に手控えムードに入る中、国内勢も衆院選や企業決算などを控え様子見となりやすいという。中村氏は、10月下旬まではボックス相場が続きやすいとみている。
主力株では、レーザーテックが13%超安でプライム市場の値下がり率トップとなったほか、東京エレクトロン、SCREENホールディングスは9%超安、ディスコは5%超安と半導体関連株が大幅安だった。
前日に業績予想の上方修正を発表したパルグループホールディングスは16%超高。MS&ADインシュアランスグループホールディングスなどの保険株、大林組などの建設株はしっかり。
そのほか主力株では、ソフトバンクグループ、中外製薬が3%超安、フジクラ、ZOZOが1─2%超高だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.25%安の632.67ポイントと、反落した。きょうスタンダード市場に新規上場した日水コンは公開価格を6%下回る1341円で初値を付け、1470円まで上昇し、1366円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが354銘柄(21%)、値下がりは1246銘柄(75%)、変わらずは44銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39180.30 -730.25 39362.63 39,062.85─39,362.63
TOPIX 2690.66 -32.91 2692.14 2,683.13─2,711.43
プライム市場指数 1384.64 -16.95 1384.97 1,380.78─1,395.34
スタンダード市場指数 1236.61 -8.28 1237.57 1,236.05─1,243.10
グロース市場指数 808.28 -9.68 809.91 806.20─815.70
グロース250指数 632.67 -8.02 633.96 630.86─639.00
東証出来高(万株) 161511 東証売買代金(億円) 39155.77
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