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化石燃料需要、30年にはピークに 「電気の時代」へ移行=IEA

ロイター / 2024年10月16日 16時4分

 10月16日、国際エネルギー機関(IEA)は、化石燃料の需要が2030年にはピークに達すると予測、世界は「電気の時代」に移行するとの見方を示した。フランス、ナント近郊で15日撮影(2024年 ロイター/Stephane Mahe)

Susanna Twidale

[ロンドン 16日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は16日、化石燃料の需要が2030年にはピークに達すると予測、世界は「電気の時代」に移行するとの見方を示した。

石油と天然ガスが供給超過となり、グリーンエネルギーへの投資が増える可能性があるとしている。

ただ、中東やロシアが紛争で混乱していることや、世界のエネルギー需要の半分を占める国で今年、選挙が行われるため、先行き不透明感も強いと指摘している。

IEAのビロル事務局長は年次報告書に併せて発表した声明で「(20年代)後半は、地政学的な緊張の行方にも左右されるが、石油と天然ガスの供給がより潤沢に、場合によっては供給超過になるとみられ、われわれはまったく違うエネルギーの世界に向かうだろう」と指摘。

化石燃料が供給超過となれば価格が下がる可能性が高く、各国がより多くの資源をクリーンエネルギーに回せるようになり、世界が「電気の時代」に突入する可能性があると指摘した。

ただ、短期的には、中東紛争で石油の流れが途絶えれば、供給が減少する可能性があるとの見方も示した。

IEAは、こうした紛争でエネルギーシステムのひずみに注目が集まり、投資を通じて「よりクリーンでより確実な技術」への移行を急ぐ必要性が浮き彫りになっていると指摘した。

現在の政府の政策に基づくシナリオでは、世界の石油需要は30年までに日量1億0200万バレル弱でピークに達し、35年には9900万バレルに減少する見通し。電気自動車(EV)の普及など輸送セクターの需要減少が主因という。

このシナリオでは原油価格は23年の1バレル=82ドルから50年には75ドルに下落する。

液化天然ガス(LNG)の需要は23─30年に1450億立方メートル増加する見通しだが、同期間に輸出能力は2700億立法メートル増える見込みという。

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