米国株式市場＝ダウ最高値更新、銀行・小型株が高い

米国株式市場は主要３指数が反発して取引を終えた。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

［ニューヨーク　１６日　ロイター］ - 米国株式市場は、ダウ工業株３０種が反発し、最高値を更新した。小型株の上昇と銀行大手の好業績が追い風となり、ハイテク株が主導した前日の下げから切り返した。

Ｓ＆Ｐ総合５００種も終値での大台突破まであとわずかに迫った。

パイパー・サンドラーのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・カントロウィッツ氏は「投資家は大手ハイテク企業から大手金融へと資金をシフトしている」と語った。

モルガン・スタンレーが６．５％高と急伸した。朝発表した第３・四半期決算は、投資銀行部門が好調だったことで利益が予想を上回った。

ファースト・ホライズンは４．１％、 ＵＳバンコープは４．７％、それぞれ上昇。銀行株指数は１.２％高、地方銀行指数も１.５％上昇した。

ハイテク大手からより割安なセクターへの資金シフトもみられ、

ラッセル２０００指数は１.６％、Ｓ＆Ｐ小型株指数は１.４％、それぞれ上昇し、２０２１年１１月以来の高値で引けた。

カントロウィッツ氏は、小型株はここ数日買われているが、本格的な資金シフトについてはまだ確信が持てないと述べた。

ハイテク株では、前日最高値を付けたアップルが０．９％下落した。アルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトも０．２─１．６％下落した。

前日下げが目立った半導体大手のエヌビディアは３．１％高。

Ｓ＆Ｐの１１セクター中、金融株、公益株、素材株、工業株の４セクターが過去最高値で引けた。

カントロウィッツ氏は、年初からＳ＆Ｐセクター中で２番目に好調な公益セクターについて、人工知能（ＡＩ）関連の電力需要と低金利環境の恩恵を受けており、引き続き強気見通しだと述べた。

ユナイテッド航空は前日の四半期決算を受けて１２．４％高。

デルタ航空は６．８％、アメリカン航空は７．１％、それぞれ上昇した。

米取引所の合算出来高は１０６億３０００万株。直近２０営業日の平均は１２１億３０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 43077.70 +337.28 +0.79 42706.49 43100.84 42692.37

前営業日終値 42740.42

ナスダック総合 18367.08 +51.49 +0.28 18333.29 18383.11 18214.96

前営業日終値 18315.59

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5842.47 +27.21 +0.47 5816.58 5846.52 5808.34

前営業日終値 5815.26

ダウ輸送株２０種 16562.66 +314.47 +1.94

ダウ公共株１５種 1068.28 +17.43 +1.66

フィラデルフィア半導体 5155.86 +10.65 +0.21

ＶＩＸ指数 19.58 -1.06 -5.14

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1588.58 +5.07 +0.32

Ｓ＆Ｐ素材 613.37 +5.05 +0.83

Ｓ＆Ｐ工業 1177.15 +8.97 +0.77

Ｓ＆Ｐ主要消費財 883.36 -1.88 -0.21

Ｓ＆Ｐ金融 789.41 +9.55 +1.22

Ｓ＆Ｐ不動産 280.41 +2.81 +1.01

Ｓ＆Ｐエネルギー 694.68 +2.98 +0.43

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1786.58 +4.96 +0.28

Ｓ＆Ｐ通信サービス 314.96 -1.17 -0.37

Ｓ＆Ｐ情報技術 4486.29 +16.07 +0.36

Ｓ＆Ｐ公益事業 417.73 +8.33 +2.03

ＮＹＳＥ出来高 8.57億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39560 + 370 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 39450 + 260 大阪比