原油先物は反落、ロシア・イランの供給巡る懸念で下げ限定的
ロイター / 2024年12月16日 12時22分
12月16日、原油先物は数週間ぶり高値から反落した。ただ、米国が原油の主要供給国であるロシアとイランへの制裁を強化した場合、供給が途絶えるとの懸念から下げは限定的となった。写真はテキサス州ミッドランドで2018年8月撮影(2024年 ロイター/Nick Oxford)
Florence Tan
[シンガポール 16日 ロイター] - 原油先物は数週間ぶり高値から反落した。ただ、米国が原油の主要供給国であるロシアとイランへの制裁を強化した場合、供給が途絶えるとの懸念から下げは限定的となった。今週の米連邦準備理事会(FRB)の会合が注目されている。
北海ブレント先物は13日に11月22日以来の高値を付けた。0110GMT(日本時間午前10時10分)時点で0.21ドル(0.3%)安の1バレル=74.28ドル。米WIT先物 は0.30ドル(0.4%)安の70.99ドル。
IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は、原油価格は先週、欧州連合(EU)がロシア産原油に新たな制裁を科したことや、イラン産原油の供給に対する制裁強化への期待から上昇したと述べた。
先週カナダや欧州、スイスで実施された中銀の利下げや、今週FRBが利下げを実施するとの観測も相場を下支えしているという。
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